めぐみちゃん(女子)はダウン症。 初めて来た時、一緒に来られたおじいさんが「アンタにこの子が教えられるんか?」 と聞かれて「やってみないとわかりません。」と答えたのが印象に残っている。
彼女は最初、ピアノの前に座ることができなかった。来るといつも部屋の隅に隠れてしまう。
ピアノのレッスンは30分と決めてあるので、その間ただじーっと待っているのもナンなので、私が一人でピアノを弾きながら歌う「ワンマンショー」を始めた。
そうすると1ヶ月後くらいに、自分から私の横に来て、音楽に合わせてグーで鍵盤をたたくようになった。 現在は私が指差す鍵盤を、(まだ1本だけだが)ゆっくり自分の指で弾いている。
グーで鍵盤をたたく「ワン(ツー?)マンショー」も並行して続いている。
最初歌う時、彼女がびっくりしないよう小さな声で歌っていたのだが、ある日歌に合わせて彼女が声を上げた(歌った)のを見てからは、遠慮せずに大きな声で歌うようにしている。
現在このツーマンショー方式の子は3、4名いるが、慣れないうちは音が大きく感じられるのか、耳をふさいでいることもある。 しかし、それを「嫌がっている」と取らなくていいと思う。そうしながら、顔は笑っていることが多い。
ぱんださん
Copyright© 2004-2024 pandapiano. All Rights Reserved.